2009年1月29日木曜日

心経 罣礙

このように わたしは聞いた


罣礙

心をさまたげ あるいは心を覆うものとは
「我」より生ずる思考や意識や記憶である

思考や意識や記憶と「我」とは別ではなく
思考や意識や記憶こそが「我」なのである

「我」が心のさまたげであり覆いなのである
心の罣礙(けいげ) とは「我」だったのである

心無罣礙

「我」から恐怖という思いが生まれるのである
「我」の外に恐怖がある分けではないのである
恐怖とは「我」であり「我」が恐怖なのである

顚倒とは「我」であり夢想とは「我」なのである
心に「我」という妨げや覆いがなくなったとき
恐怖はなく顚倒も夢想も遠く消え去るのである

無常に依りて無我を悟り 般若に依りて無我に到る
それは終極の静やかな安らぎであり涅槃寂静である

心無罣礙についての詩句
或いは 恐怖 顚倒 夢想についての詩句

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