般若心経の無無明亦無無明盡
前置
「亦」「乃至」による二重構文と「無」の位置
などが複雑な文にしています二重構文の理由は
十二因縁が順観と逆観の一対で成り立っている
からですこれらに留意して和訳をしてみました
このように わたしは聞いた
是故空中
無無明亦無無明盡 乃至 無老死亦無老死盡
無無明乃至無老死 亦 無無明盡乃至無老死盡
無 無明乃至老死
亦
無 無明盡乃至老死盡
無明から老死まで無いのです
また
無明が尽きるから老死が尽きるまで無いのです
十二因縁を順観に思考することは無なのです
また
十二因縁を逆観に思考することも無なのです
(空においては)
十二因縁を順観にそして逆観に行ずること
思考することはもとより実体が無いのです
行(行蘊) は本より空です行の例として
十二因縁の順観と逆観を挙げたのです
順観と逆観 亦は 生起と減尽 亦は 流転と還滅
無無明亦無無明盡乃至無老死亦無老死盡についての詩句
正真
仏陀は因縁を順観と逆観に思考分析し
さらには座禅による深い瞑想によって
ついには無常無我涅槃を悟り成道した
順観と逆観と亦と乃至についての詩句
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