王宮の生活を捨て
苦行の生活を捨てた
乳粥の施しを受けて
弱っていた命を回復した
どちらの生活によっても
心の平安は得られなかった
今ここにあるものは
唯一で無二の命である
今ここに生きている命こそ
唯一の尊い命である
菩提樹の木陰に座し
深い瞑想に入った
深い瞑想の中で
思索を巡らした
人はひとつの生命として
生まれ老い病いそして死んでゆく
これは実存であり
変えようもない
ままならぬことに
なぜ苦しむのか
天上天下唯我独尊と四苦についての詩句
深い瞑想の中で
思索を巡らした
この世界は何であるか
我とは何であるか
人は世界の形あるものをどの様に捉えるか
五感で感じ 心に象が表れ 心に想が表れ 心で認識する
人々は各々に各々の世界を見ている
各々の世界が各々の我の世界となる
我の世界は仮説であり実存ではない
人は世界の実存を捉えられない
我は仮説の中に生存し
我がものは実存のものではない
しかもこの世界は常に変化し
この世界に常なるものは無い
五蘊皆空と諸法無我についての詩句
深い瞑想の中で
思索を巡らした
なぜこの世に常なるものは無いのか
なぜ我がものは無いのか
この世は時の中に生存している
時は流れであり止まることがない
時が流れるときこの世も変化する
この世のものもまた止まらない
時は時と相依って変化し
時と我がものも相依って変化する
実に総てのものは相依って変化し
この世に常なるものは無い
深い瞑想の中で
思索は消えた
縁起と諸行無常と涅槃静寂についての詩句
深い瞑想の中で
思索を巡らした
人はこの縁起の理法を知らず
この世を正しく観ることができない
常ならざるものを常なるものと思い
我がものならざるものを我がものと思い
ままならぬものに執着する
執着によって苦しみと厄いが生まれる
この縁起の理法を悟り分別を離れ
今ここにある尊い命を生きるとき
いかに相依って生き
いかに相依って生かされるか
すべての他のものと心をともにし
慈しみの心より生まれる正しい行いをなし
自らに気をつけて怠らず
この慈悲の行いを続け
常に智慧を巡らし
自らに心の平安を保て
四諦八正道と般若波羅蜜多についての詩句
彼岸に至る道についての長い詩句
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