2009年7月8日水曜日

般若波羅蜜多心経  不生


般若心経の不生


このように わたしは聞いた

不生不滅と諸行無常


  顛倒夢想
  人は生まれ必ず死んでゆくこれを無常といいます
  生あるものは必ずや滅するこれを無常といいます

生存を常とみるから始めとしての生終わりとしての死をみるのです
自らの生と死をみた人はいません生も死も人が作り出した言葉です
生と滅のあることが無常ではなく生も滅もないことこそが無常です

  顛倒夢想
  人は一瞬一瞬変化しているこれを無常といいます
  朝の我と夕の我は違いますこれを無常といいます

これは輪廻転生です我を常とみているからなのです
生と滅を離れることが無常であり無我なることです
分別し二辺に分けることは個我を常とみることです

  顛倒夢想
  この世はすべて儚なく哀れですこれを無常といいます
  花が移ろい散るのは無常ですだからこそ美しいのです

常に執着するから哀れであり儚いと思うのです
花散る無常を常とみるから美しいと思うのです
常と無常とが顛倒していて無常をみていません

諸行無常
もろもろの事象はただ過ぎ去るものです
時間は共通でもなく一定でもありません
生もなく滅もなく縁起しているだけです

不生不滅についての詩句