このように わたしは聞いた
十二縁起
順観 逆観 成道
因 縁 果 報 中道
生 老 死
これはすべての生命の本性であり真理です
しかしこの真理が人生の不安となるのです
受 愛 取 有
これは生存における満たされない不安です
それは自我への満足であり安定と自尊です
識 各色 六処 触
人が自己を認識するのは身体と心からです
この身体と心は本より自我ではありません
無明 行
この不安を生む根本の原因は何でしょうか
それは間違った認識による無明な思いです
順観
この世についての真理を知らない無明です
二辺に依らない智慧を持ってないからです
身体と心によって自我が形成されてゆます
他者と自我という区別が形成されてゆます
無常なものに執着し不変を求めもがきます
自己の満足と安定を求め不安がつのります
すべての生存について真理を悟ることなく
ついには不安のなかにただ迷うばかりです
逆観
この世の真理を悟れば無明はなくなります
この真理とは無常と皆苦と無我のことです
身体と心に誤った自我を形成することなく
そこに自我の安定も自尊心も生まれません
相依するものに完全をもとめることもなく
無常なものに執着する思いも生まれません
この世についての何の不安も生まれません
それは寂静という静まった安らぎなのです
成道
釈迦は中道四諦八正道四法印を悟り
十二縁起の順観逆観により成道した
順観逆観は順逆にして因縁果報なり
ここに縁起の理法がついに完成した
中道
縁起とは四法印にしてこれ中道なり
縁起とは四聖諦にしてこれ中道なり
縁起とは無自性にしてこれ中道なり
縁起とは八正道にしてこれ中道なり
十二縁起についての詩句
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