般若心経の展開と参考文献
このように わたしは聞いた
マガダ語 パーリ語 サンスクリット語
口頭伝承→口語成文化→文語成文化
口頭伝承→口語成文化→文語成文化
古マガダ語
釈迦の故郷であるインドのマガダ地方の東部方言
釈迦はこの地において古マガダ語で教えを説いた
初期結集は古マガダ語による詩句形式の口頭伝承
古パーリ語
インド西部の方言初期仏典で主に使用される言語
マウリヤ朝のインド亜大陸全域統一と仏教の伝播
釈迦の教えがインド西部に広まった時初期仏典は
古マガダ語から古パーリ語に翻訳され成文化した
初期仏典の詩句部分には古マガダ語の影響がある
古サンスクリット語
(梵語) 大乗仏教・経典で用いられた公用語
古パーリ語の初期仏典こそが大乗経典の基礎です
古パーリ語の初期仏典から大乗仏教の思想と時代
に即した多くの大乗経典が梵語で編纂されました
初期の大乗経典には古パーリ語の影響が見れます
般若波羅蜜多心経 構造
「般若」
古パーリ語の「パンニャー」の古漢語による音写
「波羅蜜多」
古サンスクリット語のパーラミータの古漢語音写
蜜の発音がミーツからミーに変化したことによる
「心」
古サンスクリット語フリダヤの古漢語による意訳
「経」
古漢語 意味は縦糸・経典 パーリの原意に同じ
『般若心経』
現在の日本人により現代日本語による発音と解釈
無分別智慧の完成に至たる心髄本質を説いた経典
般若
古サンスクリット語のプラジュニャーの古漢語音写
は(鉢羅枳嬢)であり般若は古パーリ語の(パンニャー)
般若波羅蜜多心経 大乗
煩雑になった釈迦の教えを根本に立ち代えようとする流れ
時と場所に合った方法で釈迦の教えを広めようとする流れ
般若波羅蜜多心経 伝播
漢訳般若心経
鳩摩羅什(亀茲国) 摩訶般若波羅蜜大明咒経
玄奘(唐) 般若波羅蜜多心経
法月(印度マガダ国) 普遍智蔵般若波羅蜜多心経
梵字般若心経
最古梵字 東京国立博物館所蔵 法隆寺貝葉経
邦訳般若心経
元興寺智光 般若心経述義
最澄伝教大師 摩訶般若心経釈
空海弘法大師 般若心経秘鍵
道元禅師 摩訶般若波羅蜜
白隠慧鶴禅師 般若心経毒語註
盤珪永琢禅師 心経鈔
邦訳の重要性
弘法大師は密教曼荼羅に基い真言をも注釈しています
盤珪禅師は仮名文字をつかって平易に注釈しています
般若心経書籍(参考・引用)
中村元・紀野一義 般若心経・金剛般若経
中村元・奈良康明 仏教の道を語る
中村元・奈良康明 仏教の道を語る
奈良康明 般若心経講義
金岡秀友 般若心経
松原泰道 般若心経入門
公方俊良 空海たちの般若心経
岸正利 虹が流れるように
中村佳子 「生きもの」感覚で生きる
中村佳子 「生きもの」感覚で生きる
中村元 龍樹
中村元 ブッダのことば-スッタニパータ
中村元 ブッダの真理のことば・感興のことば
中村元 ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経
中村元 ゴータマ・ブッダ 上中下
中村元 ゴータマ・ブッダ 上中下
( J.Krishnamurti 恐怖なしに生きる 自我の終焉)
( Joho Lennon Imagine)
般若波羅蜜多心経 般若
般若波羅蜜多心経の経典は色なのです
般若波羅蜜多心経を感受し想像します
般若波羅蜜多心経の写経読誦は行です
般若波羅蜜多心経もその注釈も識です
心の対象がが止滅するとき ことばの対象も滅する
我が止滅すとき 分別も止滅する
大般若経では、第二分功德品第三十二に
「般若波羅蜜多」という語句・概念自体が
大明呪であると説かれています
大明呪とは言葉では言表わせないものであり
無分別なものです
般若心経についての詩句
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