このように わたしは聞いた
ブッダのことば - スッタニパータ -
第一 蛇の章
怒りは蛇の毒が身体のすみずみにひろがるようにして起り
愛欲は池に生える蓮華のように根は水中へと繋がっている
妄執は奔り流れる水流のように涸れる事も尽きる事もなく
驕慢は激流に架かる葦の橋のように弱々しくこわれやすい
どこを探しても堅固なもの常なるものは元からありません
我について願望をいだいても我がものは一つもありません
想念がすべて消え去さるとこころの内は静まっていきます
すべての妄想をのり超えることが中道へ到ることなのです
中道によって世間における一切のものは虚妄となるのです
中道に到ると貪愛欲憎悪迷妄を離れることができるのです
悪根と煩悩と妄執から生ずるものが蓋と苦悩の矢なのです
これらを捨て悩みなく疑惑を超えこれを抜き去ることとは
たとえば蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなもなのです
この世とかかの世だとかとの想いも消え去ってしまいます
蛇についての詩句
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